スピーチライター 『本日は、お日柄もよく』 小説紹介
どうも春太です。
今日の小説は、原田マハさんの作品『本日は、お日柄もよく』です。
OL二ノ宮こと葉は、想いをよせていた幼なじみ厚志の結婚式に最悪の気分で出席していた。ところがその結婚式で涙が溢れるほど感動する衝撃的なスピーチに出会う。それは伝説のスピーチライター久遠久美の祝辞だった。空気を一変させる言葉に魅せられてしまったこと葉はすぐに弟子入り。久美の教えを受け、「政権交代」を叫ぶ野党のスピーチライターに抜擢された!目頭が熱くなるお仕事小説。
内容(「BOOK」データベースより)
この本を読むまではスピーチライターというものを知りませんでした。
スピーチライターは、演説をする本人に代わってその原稿を執筆する人物、またはその職業である。 スピーチライターの作成する原稿は多岐にわたる。政治家が話すスピーチだけではなく、企業や団体の役員などが話す冠婚葬祭の挨拶、各種行事における挨拶などもある。 「スピーチ代筆業」と称している事業者も多数存在するが、実質的にはスピーチライターの仕事を行っており、スピーチライターはある一定の業界を形成しているといえる存在である。
選挙の演説や冠婚葬祭の挨拶は当事者が自ら考え、
文を作成しているものだと思っていました。
ですが、すべての人が自分で書いてはいないということです。
得意でない人は、得意な人に助けてもらう。
これはスピーチライターだけに当てはまるのではなく、
様々なことに当てはまると思います。
主人公の二ノ宮こと葉は伝説のスピーチライターに出会うまでは、
普通の仕事をしていました。
今の仕事が楽だからこのままでいいやぁと、
変わりゆく現実を尻目に行動を起こさなかったんです。
その結果、好きな人に想いを告げることができず、
だんだんと今の現状を認知するわけですよ。
認知すればするほど不満は募る。
そんな人生急降下しているなかで、
出会うんです。
人生における師に出会うのです。
楽だからという安直な考えから、
好きだからスピーチライターになりたいと思うようになるんです。
好きなものを見つけた人ってすごく素敵だなぁと感じます。
今一度、自分は本当にこれをやりたかったのかと考えさせられます。
大学生や社会人に読んでほしい一冊です。
それでは、また。