池井戸潤 『下町ロケット』 小説紹介
研究者の道をあきらめ、家業の町工場・佃製作所を継いだ佃航平は、製品開発で業績を伸ばしていた。そんなある日、商売敵の大手メーカーから理不尽な特許侵害で訴えられる。圧倒的な形勢不利の中で取引先を失い、資金繰りに窮する佃製作所。創業以来のピンチに、国産ロケットを開発する巨大企業・帝国重工が、佃製作所が有するある部品の特許技術に食指を伸ばしてきた。特許を売れば窮地を脱することができる。だが、その技術には、佃の夢が詰まっていた―。男たちの矜恃が激突する感動のエンターテインメント長編!第145回直木賞受賞作。
内容(「BOOK」データベースより)
俺には夢がある。
心が踊るように、そしてワクワクするような夢がある。
どんな逆境が来ようと、俺は負けない。
なぜならば、好きなんだ。
ただ、好きなんだ。
この二文字の言葉の意味を知っているから、
俺は何度だって立ち上がる。
ロケットが好きという熱意を持ち続けた男、
佃航平はロケット研究の最先端にいることができなくなっても、
必死に夢を追い続ける物語。
この物語は、この言葉に限る。
『カッコイイ』。
主人公の佃航平は本当にかっこいい。
親の工場を受け継いだおじさんなのにかっこいいのだ。
夢を信じ、己を信じ、仲間を信じる。
どんなに転んでも立ち上がる。
全身全霊をかけて、ひたすら走る。
そんな彼がたどり着く先に待ち受けるものは何なのか、
その目で確かめていただきたい。
今日紹介した物語のテーマは『夢を追い続ける人』。
自分の夢が本当に叶えたい夢なのかどうか再確認することができる。
今一度、夢を再確認したい人におすすめです。
それでは、また。