自分だけの仕事 『幸せの条件』 小説紹介
誉田哲也さんの作品、『幸せの条件』。
ただ生活するために働く24歳、OLの瀬野 梢恵。
言われた仕事をこなすだけの日々。
そんなある日、社長から長野へバイオエタノール用の米を作れる農家を探し、契約してこいと言われる。
いきなりの出張に戸惑う梢恵は農作の知識もなく、農家から門前払いを食らう。
仕事とは何なのか、生きるとは何のかを真剣に考え始める梢恵。
幸せを見つけるため、彼女の物語が動き出す。
仕事とはどうあるべきかを考えさせられる作品。
現代の日本は、AIに仕事を奪われない仕事に就くとか、終身雇用がしっかりしている大企業に就職するとかで、仕事を選んでいる。
それに加え、たくさんの給料、安定した生活、地位など挙げればきりがないが、これらの動機はすべて自分のしたい仕事基準で考えていない。
本当に大切なことは他にある。
自分らしくいることができ、自分が必要としているとことを仕事にすること。
こんな当たり前で大切なことを、学校は教えてくれない。
だから、物語があるのかもしれない。
今いる会社を辞めたい、大学を辞めたいという人に読んでもらいたいです。
変化を恐れずに、一歩前に踏み出す勇気をくれる本です。